しょうじょ が みた みずうみ の ゆめ少女が見た湖の夢
- 作家英名
- ERNST, Max
- 生年
- 1891年
- 没年
- 1976年
- 制作年
- 1940年
- 技法、材質、形状
- 油彩、カンヴァス
- 縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
- 66.2 x 82.7 cm
- 受入種別
- 購入
- 分野名
- 油彩その他の絵画(外国作家)
- 収蔵品番号
- 85-OF-002
「じっくりみる この一点 マックス・エルンスト 《少女が見た湖の夢》」(動画 2023年3月) 横浜美術館のコレクションを、解説をあえて加えず、細部のクローズアップや、さまざまな角度からとらえた映像でご紹介します。
夕暮れ迫る空、静まり返った湖の両岸には泥、岩、植物、様々な動物や鳥の頭、人の体が混然一体となって見えます。水面に映る影は対岸の風景とは違うようです。漆黒の闇が既に水中を支配し、いよいよ地上に湧き上がってきそうです。この絵はデカルコマニーという技法を下敷きにしています。カンヴァスにゆるく溶いた油絵の具を置き、濡れているうちに紙を押し付けてはがすと不思議な模様のあるシミができます。画家がそれを見つめるとはっきりしたイメージが浮かび、改めて絵筆でそれを描き起こしていきます。第二次大戦の初期、フランスで敵国(ドイツ)人として囚われていた時に、エルンストが友人の画家ベルメールと一緒に用いた制作法です。
(中村尚明)