裸婦ナックレ 画像 拡大する

らふ なっくれ裸婦ナックレ

作家名
キノシタ タカノリ 木下 孝則
作家英名
KINOSHITA, Takanori 
生年
1894年
没年
1973年
制作年
1932年(昭和7) 
技法、材質、形状
油彩、カンヴァス 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
73.0 x 91.5 cm 
受入種別
購入 
分野名
油彩その他の絵画(日本作家) 
収蔵品番号
86-OJ-019 

淡くあかるい色調とのびやかな筆づかいで、腕に布をまとって横たわる裸婦が描かれています。タイトルの「ナックレ(nacré)」はフランス語で「真珠のような光沢がある」様子を意味します。この言葉には、画家がモデルから受けた印象が込められているのでしょう。本作は、木下にとって2回目のパリ滞在中に描かれました。そして20世紀の前衛芸術運動を紹介する重要な場であったパリのサロン・ドートンヌで発表されており、画家の自信作であったことがうかがえます。帰国後に木下は、都会のスタイリッシュな女性像とバレエダンサーの主題に熱心に取り組みます。ここにはやがてそれらの素地となる、人体の描き方の探求をみることができます。
(片多祐子)

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