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作者は、北原白秋『邪じゃ宗しゅう門もん』や木下杢もく太た郎ろう『天草組』といった南蛮なんばん文化をうたった詩集に着想して、この作品を描きました。南蛮文化は、16世紀、日本がポルトガルなどとの貿易によって、ヨーロッパの文化を受け入れたことで生まれた異国趣味の文物を指します。みっつの画面をつなげた、この作品のかたちも、キリスト教の祭壇画にならっています。登場人物の衣服やワイングラス、クロスといったモチーフは、あざやかな色で彩られています。華やかさを感じる一方で、人々はどことなく、暗く固い表情をしています。はげしい戦が続いた当時を生きる厳しさが伝わってくるようです。(熊坂久美)
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作者は、北原白秋『邪宗門』や木下杢太郎『天草組』といった南蛮文化をうたった詩集に着想して、この作品を描きました。南蛮文化は、16世紀、日本がポルトガルなどとの貿易によって、ヨーロッパの文化を受け入れたことで生まれた異国趣味の文物を指します。みっつの画面をつなげた、この作品のかたちも、キリスト教の祭壇画にならっています。登場人物の衣服やワイングラス、クロスといったモチーフは、あざやかな色で彩られています。華やかさを感じる一方で、人々はどことなく、暗く固い表情をしています。はげしい戦が続いた当時を生きる厳しさが伝わってくるようです。
(熊坂久美)