面構 浮世絵師鳥居清長と版元榮壽堂主人西村屋与八 画像

つらがまえ うきよえ し とりい きよなが と はんもと えいじゅどう しゅじん にしむらや よはち面構 浮世絵師鳥居清長と版元榮壽堂主人西村屋与八

作家名
カタオカ タマコ 片岡 球子
作家英名
KATAOKA, Tamako 
生年
1905年
没年
2008年
制作年
1993年(平成5年) 
技法、材質、形状
紙本着色 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
160.0 x 260.0 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
片岡球子氏
分野名
日本画 
収蔵品番号
2008-JP-004 

面構つらがまえ」は、画家が61歳から100歳まで続けた、後半生のライフワークといえるシリーズです。人の顔(面)のつくり(構え)に着目して、その人物を解釈しようと試みました。この作品では、右に江戸時代の版元(現在の出版社)・榮壽堂えいじゅどう西村にしむらはち、左に八頭身の美人画で名をはせた浮世絵師・とり清長きよながを描いています。自己主張の強さを物語るような派手な着物に身を包んだ若い人気絵師と、榮壽堂の一字である「壽」を配した羽織で対向する老成の版元。互いに口をへの字に結んでにらみをきかせる様子からは、次回作出版に向けた真剣勝負の駆け引きも想像されます。人間に尽きぬ関心を寄せ続けた、画家のエネルギーの結実を存分に感じさせる一作です。
(日比野民蓉)

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