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「面構つらがまえ」は、画家が61歳から100歳まで続けた、後半生のライフワークといえるシリーズです。人の顔(面)のつくり(構え)に着目して、その人物を解釈しようと試みました。この作品では、右に江戸時代の版元(現在の出版社)・榮壽堂えいじゅどうの西村にしむら屋や与よ八はち、左に八頭身の美人画で名をはせた浮世絵師・鳥とり居い清長きよながを描いています。自己主張の強さを物語るような派手な着物に身を包んだ若い人気絵師と、榮壽堂の一字である「壽」を配した羽織で対向する老成の版元。互いに口をへの字に結んでにらみをきかせる様子からは、次回作出版に向けた真剣勝負の駆け引きも想像されます。人間に尽きぬ関心を寄せ続けた、画家のエネルギーの結実を存分に感じさせる一作です。(日比野民蓉)
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「面構」は、画家が61歳から100歳まで続けた、後半生のライフワークといえるシリーズです。人の顔(面)のつくり(構え)に着目して、その人物を解釈しようと試みました。この作品では、右に江戸時代の版元(現在の出版社)・榮壽堂の西村屋与八、左に八頭身の美人画で名をはせた浮世絵師・鳥居清長を描いています。自己主張の強さを物語るような派手な着物に身を包んだ若い人気絵師と、榮壽堂の一字である「壽」を配した羽織で対向する老成の版元。互いに口をへの字に結んでにらみをきかせる様子からは、次回作出版に向けた真剣勝負の駆け引きも想像されます。人間に尽きぬ関心を寄せ続けた、画家のエネルギーの結実を存分に感じさせる一作です。
(日比野民蓉)