当サイトではJavaScriptを使用しております。 JavaScriptをONにして再読み込みを行ってください。
このページの本文へ移動
横浜美術館コレクション検索
English
コレクション検索TOPへ
ブラウン・ジュニアは、江戸時代の終わり、「黒船」でペリーと日本に来た写真家です。これは、1854年、ペリーが横浜から箱館はこだてに向かったときに、松前藩の中心人物のひとり、遠藤又左衛門またざえもんと彼に付き従う者を撮影したもの。ダゲレオタイプという、この時代の写真の技術で撮影されています。紙に何枚も焼き付けるのと違い、1回に一枚だけ。しかも光が当たるとすぐに劣化するため、これは今に残る大変貴重な写真です。また鏡のように左右が逆に写ります。そのため遠藤は、正しい位置で写ろうと、あらかじめ着物の襟えりの合わせ方や、刀かたなを差す向きを逆にしていました。従う者ふたりがそのまま写っているのに比べ、遠藤の武士としての高い志が伝わります。(八柳サエ)
Page Top
ブラウン・ジュニアは、江戸時代の終わり、「黒船」でペリーと日本に来た写真家です。
これは、1854年、ペリーが横浜から箱館に向かったときに、松前藩の中心人物のひとり、遠藤又左衛門と彼に付き従う者を撮影したもの。ダゲレオタイプという、この時代の写真の技術で撮影されています。紙に何枚も焼き付けるのと違い、1回に一枚だけ。しかも光が当たるとすぐに劣化するため、これは今に残る大変貴重な写真です。また鏡のように左右が逆に写ります。そのため遠藤は、正しい位置で写ろうと、あらかじめ着物の襟の合わせ方や、刀を差す向きを逆にしていました。従う者ふたりがそのまま写っているのに比べ、遠藤の武士としての高い志が伝わります。
(八柳サエ)