沖縄ソウル―基地を取り巻く人々 画像

おきなわ ソウル―きち を とりまく ひとびと沖縄ソウル―基地を取り巻く人々

作家名
イシカワ マオ 石川 真生
作家英名
ISHIKAWA, Mao 
生年
1953年
没年
-
制作年
1997年(平成9年)(2010年のプリント) 
技法、材質、形状
ゼラチン・シルバー・プリント 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
20.6 x 30.4 cm 
受入種別
購入 
分野名
写真・映像(日本作家) 
収蔵品番号
2009-PHJ-045 

私は30年間、いろんな角度から沖縄の「基地を取り巻く人々」を撮ってきた。基地の中や飲み屋街での米兵、米兵と結婚した沖縄人女性、基地で働く沖縄人従業員、新基地建設で建設賛成派と反対派に割れた地域、軍用地主、反戦地主、外人バーで働く女性、米軍と大変仲のいい村…。「米軍基地撤去!」と叫ぶ人々もいる。「基地に依存して生きている」人々もいる。その両方とも沖縄だ。
軍服を脱ぎ、一人のアメリカの青年に戻った時の米兵は、陽気で気のいい奴らが多い。だが、銃を持たない赤ん坊から年寄りまで無差別に殺しておいて、「正義だ」と平気で言う米軍は大嫌いだ。
沖縄からも大勢の米兵がイラクに出兵している。日本の国で一番米軍基地が集中している沖縄は、これからどうなっていくのか。ずっと私は「基地を取り巻く人々」の人間模様を撮っていく。


今日は旧暦の3月3日「浜下り」。大潮で浮かび上がったサンゴ礁に大勢の住民が潮干狩リに繰リ出す。このきれいな海に米軍普天間飛行場の代替基地を建設すると日本政府が発表。
(1997年4月9日、沖縄県名護市辺野古(へのこ)沖)


沖縄では、第二次世界大戦の末期、民間の人々を巻き込んだ激しい地上戦が行われ、戦後も長らく、アメリカ合衆国の統治下に置かれていました。米国統治下の沖縄で生まれ育った石川が写真家を目指したのは、沖縄が日本へ復帰する前年、1971年のことです。復帰後も沖縄に基地が残ることが判明し、大きな反対運動が起きて、そこに参加したことがきっかけでした。石川は、さまざまな理由で基地と関わりのある人を、区別することなく撮影します。たとえば、基地の反対派と賛成派、駐留する米軍兵。政治の大局から語られる沖縄ではなく、沖縄をかたちづくる、あらゆる人と向き合って、彼らが語った沖縄の姿を残そうとしているのです。
(木村絵理子)

同じシリーズの他の作品もご覧いただけます

Page Top