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ピーター・ヘンリー・エマーソンは、19世紀末のイギリスで活動したキューバ生まれの写真家。この作品は、イギリス東部の湿地帯に取材したエマーソンの写真集『ノーフォーク・ブローズの生活と風景』(1886年刊)に収められた一枚です。ボートに身を伏した男が獲物に狙いを定めています。その行為を真似するかのように、写真家はその狩猟者にカメラの焦点を定め、逆に周囲一帯に広がる湿原をぼかして捉えています。これはエマーソンが提唱した技法「差異的焦点化」(一点に焦点を合わせ、周囲をぼかす手法)を実践したものです。それによってエマーソンは、関心のあるものに焦点を当てる人間の目にもっとも近い写真表現を実現しようとしたのです。 (松永真太郎)
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ピーター・ヘンリー・エマーソンは、19世紀末のイギリスで活動したキューバ生まれの写真家。この作品は、イギリス東部の湿地帯に取材したエマーソンの写真集『ノーフォーク・ブローズの生活と風景』(1886年刊)に収められた一枚です。
ボートに身を伏した男が獲物に狙いを定めています。その行為を真似するかのように、写真家はその狩猟者にカメラの焦点を定め、逆に周囲一帯に広がる湿原をぼかして捉えています。これはエマーソンが提唱した技法「差異的焦点化」(一点に焦点を合わせ、周囲をぼかす手法)を実践したものです。それによってエマーソンは、関心のあるものに焦点を当てる人間の目にもっとも近い写真表現を実現しようとしたのです。
(松永真太郎)