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スタイケンは、都市や静物をモチーフとした写真、肖像写真、広告写真など、あらゆるジャンルに才能を発揮した写真家です。マンハッタンのとある病院の階段を舞台としたこの写真。実はこれ、病院の広告用に撮影されたものです。『ヴァニティ・フェア』誌にこの写真が掲載された際、「階段上の希望」という見出しがつけられました。上方から強い光が差し込み、診療を待つ人々の視線がそちらに向けられています。医療に託す「希望」。大恐慌下のアメリカにおいて、それはとりわけ切実な意味を持っていたでしょう。そして、階段の折り返しを巧みに構図に取り込むことで、私たちの視線も待ち人と同じように、上方へと誘いざなわれるのです。(松永真太郎)
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スタイケンは、都市や静物をモチーフとした写真、肖像写真、広告写真など、あらゆるジャンルに才能を発揮した写真家です。
マンハッタンのとある病院の階段を舞台としたこの写真。実はこれ、病院の広告用に撮影されたものです。『ヴァニティ・フェア』誌にこの写真が掲載された際、「階段上の希望」という見出しがつけられました。上方から強い光が差し込み、診療を待つ人々の視線がそちらに向けられています。医療に託す「希望」。大恐慌下のアメリカにおいて、それはとりわけ切実な意味を持っていたでしょう。そして、階段の折り返しを巧みに構図に取り込むことで、私たちの視線も待ち人と同じように、上方へと誘われるのです。
(松永真太郎)