白いカンヴァスに黒い円が描かれた6点組の作品。暗号のようなタイトルは、Circle on Square: Black Circle on White Squareの文字列を短縮したものです。白い平面のなかにある円は、周囲の余白の大きさとの関係を少しずつ変えて配置されています。白地に黒の円、という単純な構図にもかかわらず、見る者は様々なイメージ、例えば、どこかの国の国旗や有名な美術作品などを重ねることができるでしょう。中原は当時、「自己模倣」をひとつの制作のテーマにしていました。この作品も20年ほど前に構想され、そのときは断念したある個展プランに対する、自己模倣を通じたひとつの読み直しの作業でした。 (南島 興)
白いカンヴァスに黒い円が描かれた6点組の作品。暗号のようなタイトルは、Circle on Square: Black Circle on White Squareの文字列を短縮したものです。白い平面のなかにある円は、周囲の余白の大きさとの関係を少しずつ変えて配置されています。白地に黒の円、という単純な構図にもかかわらず、見る者は様々なイメージ、例えば、どこかの国の国旗や有名な美術作品などを重ねることができるでしょう。中原は当時、「自己模倣」をひとつの制作のテーマにしていました。この作品も20年ほど前に構想され、そのときは断念したある個展プランに対する、自己模倣を通じたひとつの読み直しの作業でした。
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