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梅阪鶯里は、大正から昭和初期にかけて流行した「芸術写真」の担い手のひとり。植物や風景をメインモチーフとして、絵画、とりわけ日本画の様式や表現に接近する写真を制作しました。その梅阪がもっとも得意としたのが、「ゴム印画」という印画法。アラビアゴムを混ぜた溶液を紙に塗り、ネガを載せて焼き付け、そののち冷水で現像します。この工程を一度きりでなく、何度も繰り返しながら作者が意図するイメージに近づけていく、というところが味み噌そです。 湿り気を帯びた夜の空気、そして波のさざめき…。ゴム印画特有の質感と、印画を重ねることで得られた細やかな階調が、五感を刺激します。それはこの作品に限らず、梅阪の写真を貫く魅力です。(松永真太郎)
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梅阪鶯里は、大正から昭和初期にかけて流行した「芸術写真」の担い手のひとり。植物や風景をメインモチーフとして、絵画、とりわけ日本画の様式や表現に接近する写真を制作しました。その梅阪がもっとも得意としたのが、「ゴム印画」という印画法。アラビアゴムを混ぜた溶液を紙に塗り、ネガを載せて焼き付け、そののち冷水で現像します。この工程を一度きりでなく、何度も繰り返しながら作者が意図するイメージに近づけていく、というところが味噌です。
湿り気を帯びた夜の空気、そして波のさざめき…。ゴム印画特有の質感と、印画を重ねることで得られた細やかな階調が、五感を刺激します。それはこの作品に限らず、梅阪の写真を貫く魅力です。
(松永真太郎)