海苔干し 画像 拡大する

のり ぼし海苔干し

作家名
ウシダ ケイソン 牛田 雞村
作家英名
USHIDA, Keison 
生年
1890年
没年
1976年
制作年
大正初期(1910年代) 
技法、材質、形状
絹本着色、軸(一幅) 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
125.7 x 41.5 cm 
受入種別
購入 
分野名
日本画 
収蔵品番号
2016-JP-001 

かつては日本各地の浜辺の冬の風物詩だった、てんし。この絵の取材地はわかっていませんが、横浜の画家・雞村にとっては身近な題材だったことでしょう。横浜の根岸湾は当時遠浅とおあさの豊かな漁場で、海苔の養殖が盛んだったためです。その光景は、雞村を厚く支援した実業家・原三溪はらさけいが横浜に造った庭園「三溪園」からもよく見渡せました。
雞村はこの絵で、ぎょのかたちの面白さを際立たせました。海苔が整然と並ぶ干し場。束ねた「海苔ひび(海中で海苔を付着させる木の枝)」のこんもりとした形。その後ろには、かいを使って広げたふくろあみが高々と干されています。のびやかな構図がおおらかさを感じさせる一方、細部はとても綿密に描かれています。
(内山淳子)

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