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緑色の背景に浮かび上がる仏の頭部。初期に人物画を描いていた荘司福は、次第に仏像や人形などの人ならざるもの、霊的なものに関心を移すようになりました。この作品は、そのように描く対象が変化した画業中期のもので、大分県臼うす杵きの摩ま崖がい仏ぶつ(自然の崖や岩に直接彫りつけた仏像)に取材しています。時を重ねて苔がむし、だれがどのような目的でつくったのかもわからなくなってしまった石仏。荘司は、人の形をまねてつくられた人工物が自然と一体化した姿に、人為を超えた力を感じたのでしょう。題名の「聆れい」には「神意をきいて悟る」という意味があります。(日比野民蓉)
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緑色の背景に浮かび上がる仏の頭部。初期に人物画を描いていた荘司福は、次第に仏像や人形などの人ならざるもの、霊的なものに関心を移すようになりました。この作品は、そのように描く対象が変化した画業中期のもので、大分県臼杵の摩崖仏(自然の崖や岩に直接彫りつけた仏像)に取材しています。時を重ねて苔がむし、だれがどのような目的でつくったのかもわからなくなってしまった石仏。荘司は、人の形をまねてつくられた人工物が自然と一体化した姿に、人為を超えた力を感じたのでしょう。題名の「聆」には「神意をきいて悟る」という意味があります。
※この作品のためのスケッチもご覧いただけます。(日比野民蓉)