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横浜の実業家・原三溪はらさんけいは、製糸や生き糸貿易いとぼうえきの事業のかたわら、絵や書をたしなんだことで知られます。最も好んだ蓮の絵のほか、故郷の岐阜や旅先の山村風景などをのびのびと描き、友人たちに贈ることを喜びとしていました。いずれも気負いのない柔らかな筆づかいとやさしい色合いで描かれ、絵を描くことが三溪にとって大きな安らぎだったことが察せられます。この絵は、伊豆長岡の別荘を拠点に春の河かわ津づを訪ねた際、景色に感かん興きょうを得て描いたもの。三溪と交流のあった横浜の俳人・渡邊わたなべ未み灰かいに贈られました。右上の漢詩は、桃の花咲く温泉地ののどかさを詠よんだ三溪の自作で、過去に詠んだふたつの漢詩の部分を取り出してひとつに合わせたものです。(内山淳子)
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横浜の実業家・原三溪は、製糸や生糸貿易の事業のかたわら、絵や書をたしなんだことで知られます。最も好んだ蓮の絵のほか、故郷の岐阜や旅先の山村風景などをのびのびと描き、友人たちに贈ることを喜びとしていました。いずれも気負いのない柔らかな筆づかいとやさしい色合いで描かれ、絵を描くことが三溪にとって大きな安らぎだったことが察せられます。この絵は、伊豆長岡の別荘を拠点に春の河津を訪ねた際、景色に感興を得て描いたもの。三溪と交流のあった横浜の俳人・渡邊未灰に贈られました。右上の漢詩は、桃の花咲く温泉地ののどかさを詠んだ三溪の自作で、過去に詠んだふたつの漢詩の部分を取り出してひとつに合わせたものです。
(内山淳子)