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ここに描かれているのは、右からキリスト、釈迦、孔子。つまりキリスト教、仏教、儒教の開祖です。もともと中国絵画には、「酢吸すすいの三聖さんせい」「三酸さんさん」などと呼ばれる画題があります。宗教の異なる3人がお酢をなめたところ、3人そろって眉をひそめたという故事に基づくものです。多くの場合、釈迦、孔子と、道教の始祖老子の3人を描き、宗教や思想が異なっても、酢をなめれば皆すっぱいと感じる、つまり、真理はひとつであることを表します。日本に西洋文化が一気に流入した明治時代。聖人のひとりも、老子がキリストに置き換わっていますが、3聖人を並置する描き方から、絵の主題は「酢吸三聖」をベースにしていると推測されます。(日比野民蓉)
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ここに描かれているのは、右からキリスト、釈迦、孔子。つまりキリスト教、仏教、儒教の開祖です。もともと中国絵画には、「酢吸三聖」「三酸」などと呼ばれる画題があります。宗教の異なる3人がお酢をなめたところ、3人そろって眉をひそめたという故事に基づくものです。多くの場合、釈迦、孔子と、道教の始祖老子の3人を描き、宗教や思想が異なっても、酢をなめれば皆すっぱいと感じる、つまり、真理はひとつであることを表します。日本に西洋文化が一気に流入した明治時代。聖人のひとりも、老子がキリストに置き換わっていますが、3聖人を並置する描き方から、絵の主題は「酢吸三聖」をベースにしていると推測されます。
(日比野民蓉)