戦後60年双六 画像

せんご ろくじゅうねん すごろく戦後60年双六

作家名
カザマ サチコ 風間 サチコ
作家英名
KAZAMA, Sachiko 
生年
1972年
没年
-
制作年
2005年(平成17年) 
技法、材質、形状
リノカット 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
47.5 x 66.4 cm 
エディション
7/15
受入種別
寄贈 
分野名
版画(日本作家) 
収蔵品番号
2018-PRJ-052 

日本の第二次世界大戦後60年の主な出来事を双六すごろくの形式でたどる作品です。フリダシは1945年8月6日、9日の広島・長崎への原爆投下、アガリはこの作品の制作された2005年の小泉政権発足。日本の輝かしい戦後復興と同時に起きていた政治的・社会的な暗い出来事が並べられています。こうした現実のなかにある光と闇を、風間は白と黒の版画の明暗のなかにユーモアを交えて描き出します。この作品ではせっかく戦争の終わりから始まったにもかかわらず、ブッシュ大統領によるイラク戦争の開始に至り、最後には小泉元首相が「おめでとう」と祝福しています。ブラックユーモアのある表現は、風間の社会風刺のためのひとつの手法なのです。
(南島 興)

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