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パリに建つノートルダム大聖堂の南塔より眺めた風景。作家が現地で撮影した写真をもとに、尖塔せんとうとパリの街並みが、銅版画のなかでも最も古い技法のエングレーヴィング(版に直接線を彫り込む技法)による克明こくめいな線で表されています。久保は1992年にはじめてノートルダムを訪れて以来、この建物の魅力にとりつかれ、何度も作品にします。この作品は、1996年に制作した版に、四辺各8ミリ分を描きたしてアメリカで再刊行されたもの。2019年にここに描かれた尖塔が火事で焼失した際には、以前に撮影した写真をもとに96年の版の余白にさらに別のイメージを描きたし、失われた文化遺産のありし日の姿をふたたび版画として描き留めました。(片多祐子)
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パリに建つノートルダム大聖堂の南塔より眺めた風景。作家が現地で撮影した写真をもとに、尖塔とパリの街並みが、銅版画のなかでも最も古い技法のエングレーヴィング(版に直接線を彫り込む技法)による克明な線で表されています。久保は1992年にはじめてノートルダムを訪れて以来、この建物の魅力にとりつかれ、何度も作品にします。この作品は、1996年に制作した版に、四辺各8ミリ分を描きたしてアメリカで再刊行されたもの。2019年にここに描かれた尖塔が火事で焼失した際には、以前に撮影した写真をもとに96年の版の余白にさらに別のイメージを描きたし、失われた文化遺産のありし日の姿をふたたび版画として描き留めました。
(片多祐子)