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木村は、小型カメラを手に、即時にその場を切り取るスナップショットで、写真に日常の臨場感を取り込みました。ここに写るのは隅田川沿い、南千住みなみせんじゅにあった火力発電所。80メートル以上の高さの4本の煙突は、見る位置で2本に見えたり3本に見えたりするため「お化け煙突」と呼ばれた地域のシンボル。力強く煙を吐く煙突は、画面の半分以上を占める水面に逆さまにくっきり映っています。川は、やわらかく揺らいで穏やか。雲の浮かぶ空は、青く遠く突き抜けています。木村は、川かわ面もを渡る風に吹かれてシャッターを切ったのでしょうか。下町育ちの彼にとってもこの景観は、原風景だったかもしれません。(八柳サエ)
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木村は、小型カメラを手に、即時にその場を切り取るスナップショットで、写真に日常の臨場感を取り込みました。ここに写るのは隅田川沿い、南千住にあった火力発電所。80メートル以上の高さの4本の煙突は、見る位置で2本に見えたり3本に見えたりするため「お化け煙突」と呼ばれた地域のシンボル。力強く煙を吐く煙突は、画面の半分以上を占める水面に逆さまにくっきり映っています。川は、やわらかく揺らいで穏やか。雲の浮かぶ空は、青く遠く突き抜けています。木村は、川面を渡る風に吹かれてシャッターを切ったのでしょうか。下町育ちの彼にとってもこの景観は、原風景だったかもしれません。
(八柳サエ)