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木村伊兵衛は、それまで大型カメラで正せい視ししたクローズアップが主流だった肖像写真に、自然な動きや仕し草ぐさからその人となりを伝える新たな魅力をもたらしました。 何かを思いめぐらすような婦人は、オペラが盛んになった戦前から活躍した声楽家の佐藤美子(1903–1982年)。母はフランス人。父が横浜税関に転勤になった4歳頃から歿ぼっするまで80年近く横浜に住みました。「カルメン」で名を馳せ、創作オペラを手がけました。木村は、彫りの深い顔立ちによる印象の強きょう烈れつさをソフトフォーカスで和らげ、既成の価値観にとらわれずに創作を続けた彼女の、気高い内面性を前面に引き出しています。ちなみに美子は、夫で画家の佐さ藤敬とうけいの絵のモデルになっています。(八柳サエ)
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木村伊兵衛は、それまで大型カメラで正視したクローズアップが主流だった肖像写真に、自然な動きや仕草からその人となりを伝える新たな魅力をもたらしました。
何かを思いめぐらすような婦人は、オペラが盛んになった戦前から活躍した声楽家の佐藤美子(1903–1982年)。母はフランス人。父が横浜税関に転勤になった4歳頃から歿するまで80年近く横浜に住みました。「カルメン」で名を馳せ、創作オペラを手がけました。木村は、彫りの深い顔立ちによる印象の強烈さをソフトフォーカスで和らげ、既成の価値観にとらわれずに創作を続けた彼女の、気高い内面性を前面に引き出しています。ちなみに美子は、夫で画家の佐藤敬の絵のモデルになっています。
(八柳サエ)