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photo by Masuo Mineaki
陶芸の基礎を学んだのち、晩年の北大路魯山人きたおおじろさんじんに師事した小野寺は、1962年に独立し、神奈川県中郡大磯町に窯を築きました。全国各地を訪れ土や古い窯の調査を行うなかで、1972年に能登半島の珠洲古陶すずことうに出会い、その漆黒の美しさに感銘を受けました。以降、灰色から黒の色調を目指し、薪から発生する炭素を表面に吸着させる炭化焼成たんかしょうせいにより、作品を制作するようになりました。この平鉢は、その代表的な作例です。厚口のつくりにシャープな輪郭、釉薬ゆうやくをかけず高温で焼き締めたマットな黒色が、器の存在感を際立たせます。(長谷川珠緒)
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陶芸の基礎を学んだのち、晩年の北大路魯山人に師事した小野寺は、1962年に独立し、神奈川県中郡大磯町に窯を築きました。全国各地を訪れ土や古い窯の調査を行うなかで、1972年に能登半島の珠洲古陶に出会い、その漆黒の美しさに感銘を受けました。以降、灰色から黒の色調を目指し、薪から発生する炭素を表面に吸着させる炭化焼成により、作品を制作するようになりました。この平鉢は、その代表的な作例です。厚口のつくりにシャープな輪郭、釉薬をかけず高温で焼き締めたマットな黒色が、器の存在感を際立たせます。
(長谷川珠緒)