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能の「芦刈あしかり」に想を得た谷崎潤一郎たにざきじゅんいちろうの幻想的な小説、『蘆刈あしかり』に取材した作品です。アシが群生する難なに波わ(大阪の古名)のある夫婦の悲恋を伝える民話が、その源泉になっています。小説では、ある男が月夜のアシ原で、憧れの人の妹と結婚した自分の父の数すう奇きな人生を語ります。画家は4つの場面を描き、水平に長い伝統的な絵巻の形式をとりながら、一続きの巻物ではなく、長さの異なる4つの額装画に仕立てています。変化に富んだ各構図が、演劇の舞台転換を見るような新鮮な印象を与え、物語への想像を誘います。新しい物語絵巻を追求した森田曠平が、現代の展示空間でその魅力を伝えるため、作品の構成にも表装ひょうそうにも考えを尽くしたことがわかります。(内山淳子)
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能の「芦刈」に想を得た谷崎潤一郎の幻想的な小説、『蘆刈』に取材した作品です。アシが群生する難波(大阪の古名)のある夫婦の悲恋を伝える民話が、その源泉になっています。小説では、ある男が月夜のアシ原で、憧れの人の妹と結婚した自分の父の数奇な人生を語ります。画家は4つの場面を描き、水平に長い伝統的な絵巻の形式をとりながら、一続きの巻物ではなく、長さの異なる4つの額装画に仕立てています。変化に富んだ各構図が、演劇の舞台転換を見るような新鮮な印象を与え、物語への想像を誘います。新しい物語絵巻を追求した森田曠平が、現代の展示空間でその魅力を伝えるため、作品の構成にも表装にも考えを尽くしたことがわかります。
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