DOOR K-2 画像

DOOR K-2

作家名
ヤマモト ナオアキ 山本 直彰
作家英名
YAMAMOTO, Naoaki 
生年
1950年
没年
-
制作年
1998年(平成10年) 
技法、材質、形状
岩絵具、木扉、樹脂膠、カンヴァス 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
183.0 x 243.2 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
山本直彰氏
分野名
日本画 
収蔵品番号
2021-JP-041 

画家としての山本の出発点は、人物画にあります。23歳の時の《立てる像 II》は、日本画の素材を用いて人間の実在感を自分なりにどう表すか、と挑んだものでした。やがて山本は人を直接的に描くことから離れ、聖書や神話の物語を背景とする抽象的な表現へと移っていきます。この作品は1990年代の「DOOR」シリーズの1点。扉とは、人間の内面の世界と外の世界を結び、またさえぎりもするもの。滞在したプラハの街に沢山捨てられていたという扉が、接続や開放、閉塞へいそく、拒絶といった人間の心と体のありようを画家に暗示し、新たな素材の可能性をひらきました。ここでは炭化させた木の扉そのものを使い、焼けちる直前の荒々しい肌を見せています。
(内山淳子)

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