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男性が大きく踏み出した足が水たまりに触れる直前の瞬間を捉えた一枚。カルティエ=ブレッソンは、当時発売されて間もない小型カメラ「ライカ」を駆使くしして、場の状況を即興そっきょうで写し取る「スナップショット」という撮影スタイルを確立した写真家です。この作品が掲載された写真集のアメリカ版タイトル『決定的瞬間』は、この写真家の代名詞となりました。 一方でこの作品には、「即興」とはにわかに信じがたい構図上の仕掛けがあちこちに見て取れます。男のシルエット、その水面上の反転像、さらに背後のポスターの中の人影、などなど…。画面各所のモチーフやかたちが響きあって、この作品の張り詰めた空気感をつくりだしているのです。 (松永真太郎)
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男性が大きく踏み出した足が水たまりに触れる直前の瞬間を捉えた一枚。カルティエ=ブレッソンは、当時発売されて間もない小型カメラ「ライカ」を駆使して、場の状況を即興で写し取る「スナップショット」という撮影スタイルを確立した写真家です。この作品が掲載された写真集のアメリカ版タイトル『決定的瞬間』は、この写真家の代名詞となりました。
一方でこの作品には、「即興」とはにわかに信じがたい構図上の仕掛けがあちこちに見て取れます。男のシルエット、その水面上の反転像、さらに背後のポスターの中の人影、などなど…。画面各所のモチーフやかたちが響きあって、この作品の張り詰めた空気感をつくりだしているのです。
(松永真太郎)