桃花 画像 拡大する

とうか桃花

作家名
キタノ ツネトミ 北野 恒富
作家英名
KITANO, Tsunetomi 
生年
1880年
没年
1947年
制作年
制作年不詳 
技法、材質、形状
紙本着色、軸装(一幅) 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
148.0 x 52.0 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
松浦信太郎氏
分野名
日本画 
収蔵品番号
85-JP-005 

北野恒富は大阪画壇を代表する日本画家で、多くの美人画を手がけました。桃の花にうるわしい中国服の女性、という組み合わせは、西王せいおうよう貴妃きひを想像させます。西王母は中国の神話に登場する仙女で、実を口にすると不老不死になる桃を持つといわれます。また、楊貴妃は中国唐代・玄宗皇帝げんそうこうていきさきで、絶世の美女として知られる人物です。桃の盛りに皇帝と宴会を楽しんだエピソードが残っており、絵の題材としても好まれました。この作品の女性の正体、皆さんは誰だと思いますか? 架空の人物でしょうか。恒富は、着衣と背景のぼかしを同じ色にすることで、女性の身体から不思議な力がにじみ出ているような、神秘的な雰囲気を演出しているようです。
(日比野民蓉)

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