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被写体がブレて不鮮明な画像。部分的で全体が見えない構図。白と黒のコントラストが強調されたプリント。ウィリアム・クラインの「ニューヨーク」には、1950年代半ばの大都市ニューヨークがもつスピード感と熱気が、そのまま閉じ込められているかのようです。一方、路上で踊る若者たち、ハーレムの少年、銃を持つ若いギャング、5番街の群衆、外壁を埋めつくす広告群など、被写体に目を向けると、そこには、暴力や孤独といった都市に広がるさまざまな現実が浮かび上がります。クラインは、のちにポップ・アートなどの美術家たちによって追求されるこうした主題をいち早く取り上げ、芸術と戦後社会の新たな関係性を考察し始めました。(大澤紗蓉子)
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被写体がブレて不鮮明な画像。部分的で全体が見えない構図。白と黒のコントラストが強調されたプリント。ウィリアム・クラインの「ニューヨーク」には、1950年代半ばの大都市ニューヨークがもつスピード感と熱気が、そのまま閉じ込められているかのようです。一方、路上で踊る若者たち、ハーレムの少年、銃を持つ若いギャング、5番街の群衆、外壁を埋めつくす広告群など、被写体に目を向けると、そこには、暴力や孤独といった都市に広がるさまざまな現実が浮かび上がります。クラインは、のちにポップ・アートなどの美術家たちによって追求されるこうした主題をいち早く取り上げ、芸術と戦後社会の新たな関係性を考察し始めました。
(大澤紗蓉子)