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パリで風刺画家として名をはせたナダールは、19世紀なかばに普及しはじめた「写真」という新しいメディアに目をつけ、肖像写真家に転向します。モデルを格調高く描写する伝統的な「肖像画」のスタイルはそのままに、その表情の細部まで写し取る写真ならではのリアリズムも備えたナダールの肖像写真は、人気を集めます。芸術家をはじめ、各界の著名人がナダールのスタジオに赴おもむき、自身のポートレートを求めました。被写体は、当代きっての詩人・美術批評家で、ナダールの友人でもあったボードレール。世間からの非難と無理解をよそに、反骨精神と「ダンディズム」を貫いたこのモデルの誇り高さ、さらには心のうちの孤独も垣かい間ま見みえてきます。(松永真太郎)
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パリで風刺画家として名をはせたナダールは、19世紀なかばに普及しはじめた「写真」という新しいメディアに目をつけ、肖像写真家に転向します。モデルを格調高く描写する伝統的な「肖像画」のスタイルはそのままに、その表情の細部まで写し取る写真ならではのリアリズムも備えたナダールの肖像写真は、人気を集めます。芸術家をはじめ、各界の著名人がナダールのスタジオに赴き、自身のポートレートを求めました。
被写体は、当代きっての詩人・美術批評家で、ナダールの友人でもあったボードレール。世間からの非難と無理解をよそに、反骨精神と「ダンディズム」を貫いたこのモデルの誇り高さ、さらには心のうちの孤独も垣間見えてきます。
(松永真太郎)