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2・26事件は、国家改造を目指す陸軍の青年将校らが、1936年2月26日から29日にかけて起こしたクーデター未遂事件です。この写真は、その事件が起きた翌日の午後に、皇居の馬ば場ば先門跡さきもんあと付近で撮影されました。山高帽やまたかぼうをかぶった男性のシルエットの先には人のいない皇居前広場が広がり、大きな夕日が地平線に沈もうとしています。あたりに積もった雪は、当日の寒さのみならず、緊迫した空気をも伝えます。「戒厳令下で憲兵の眼がうるさかった」なか、和服のコートの中にカメラを隠してこの写真を撮ったと、桑原は後年に記しています。アマチュア写真家として戦前・戦後の東京を撮り続けた桑原の写真のなかで、もっとも知られた一枚です。(大澤紗蓉子)
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2・26事件は、国家改造を目指す陸軍の青年将校らが、1936年2月26日から29日にかけて起こしたクーデター未遂事件です。この写真は、その事件が起きた翌日の午後に、皇居の馬場先門跡付近で撮影されました。山高帽をかぶった男性のシルエットの先には人のいない皇居前広場が広がり、大きな夕日が地平線に沈もうとしています。あたりに積もった雪は、当日の寒さのみならず、緊迫した空気をも伝えます。「戒厳令下で憲兵の眼がうるさかった」なか、和服のコートの中にカメラを隠してこの写真を撮ったと、桑原は後年に記しています。アマチュア写真家として戦前・戦後の東京を撮り続けた桑原の写真のなかで、もっとも知られた一枚です。
(大澤紗蓉子)