皇居前(2.26 クーデターの翌日) 画像

こうきょ まえ(に にろく クーデター の よくじつ)皇居前(2.26 クーデターの翌日)

作家名
クワバラ キネオ 桑原 甲子雄
作家英名
KUWABARA, Kineo 
生年
1913年
没年
2007年
制作年
1936年(昭和11年)(1985年のプリント) 
技法、材質、形状
ゼラチン・シルバー・プリント 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
30.2 x 45.5 cm 
受入種別
購入 
分野名
写真・映像(日本作家) 
収蔵品番号
85-PHJ-037 

2・26事件は、国家改造を目指す陸軍の青年将校らが、1936年2月26日から29日にかけて起こしたクーデター未遂事件です。この写真は、その事件が起きた翌日の午後に、皇居の先門跡さきもんあと付近で撮影されました。山高帽やまたかぼうをかぶった男性のシルエットの先には人のいない皇居前広場が広がり、大きな夕日が地平線に沈もうとしています。あたりに積もった雪は、当日の寒さのみならず、緊迫した空気をも伝えます。「戒厳令下で憲兵の眼がうるさかった」なか、和服のコートの中にカメラを隠してこの写真を撮ったと、桑原は後年に記しています。アマチュア写真家として戦前・戦後の東京を撮り続けた桑原の写真のなかで、もっとも知られた一枚です。
(大澤紗蓉子)

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