椿笑園の主達 画像 拡大する

ちんしょうえん の あるじ たち椿笑園の主達

作家名
ナカジマ キヨシ 中島 清之
作家英名
NAKAJIMA, Kiyoshi 
生年
1899年
没年
1989年
制作年
1970年(昭和45年) 
技法、材質、形状
紙本着色 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
204.8 x 146.8 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
中島清之氏
分野名
日本画 
収蔵品番号
82-JP-013 

1970年、中島清之は長く住んだ横浜の大岡町(現・南区大岡)を離れ、現在の青葉区恩田町に転居しました。清之は自然豊かな恩田の里山を愛し、毎日のスケッチ散歩を欠かしませんでした。この絵のモデルは、清之が散歩がてらよく訪れた町内の友人で、政治家の鈴木憲一と書家の小江夫人。二人は椿の熱心な愛好家で、椿の木に囲まれた自邸を「椿笑園ちんしょうえん」と呼んだそうです。清之は夫妻の夏の午後ののどかな時間を、縁側にいる訪問者の視点で描きました。手前の犬や猫、畳の目の細かな描写と、奥の人物や生け垣の抽象的な描き方の対比が印象的です。日差しのまばゆさを強調するかのように、人物の輪郭に鮮やかなオレンジ色が効果的に使われています。
(内山淳子)

Page Top