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師岡は1930~80年代までの約半世紀にわたり、東京を撮り続けた写真家です。商業の中心地である銀座や、丸の内のオフィス街、古い町並みが残る墨田など、変化していく東京の様子を見つめ続けました。そうした写真には、必ずと言っていいほど人の姿が写りこんでいますが、ここには珍しく人の姿がありません。手前に大きく写る車は、パッカードというアメリカ製の高級車で、日本では政府専用車や皇室用の車両として使われていました。また背後に見えるのは、皇室専用の入口がある東京駅の丸の内駅舎中央部です。皇室の写真は、当時大人気だったそうです。でも師岡は、皇室の人々の姿を直接撮らないことで、ここに誰がいたのか示そうとしたのでしょう。(木村絵理子)
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師岡は1930~80年代までの約半世紀にわたり、東京を撮り続けた写真家です。商業の中心地である銀座や、丸の内のオフィス街、古い町並みが残る墨田など、変化していく東京の様子を見つめ続けました。そうした写真には、必ずと言っていいほど人の姿が写りこんでいますが、ここには珍しく人の姿がありません。手前に大きく写る車は、パッカードというアメリカ製の高級車で、日本では政府専用車や皇室用の車両として使われていました。また背後に見えるのは、皇室専用の入口がある東京駅の丸の内駅舎中央部です。皇室の写真は、当時大人気だったそうです。でも師岡は、皇室の人々の姿を直接撮らないことで、ここに誰がいたのか示そうとしたのでしょう。
(木村絵理子)