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京都五条大橋における牛若丸うしわかまる(のちの源みなもとの義経よしつね)と武む蔵坊弁慶さしぼうべんけいの出会い。童謡「牛若丸」でも親しまれる有名な場面です。太た刀ちを奪おうとたくらむ弁慶に対して、牛若丸は橋の欄干らんかんに跳び上がると同時に扇を投げつけます。一方、弁慶は衣を右足で踏みしめ、長刀なぎなたの柄つかで扇を受け止め、返す刀で応じようとしています。芳年は、12歳で歌川うたがわ(一勇斎いちゆうさい)国芳くによしに入門しました。国芳は、動きを巧みにとらえた迫力ある武者絵で知られた江戸時代末期の浮世絵師です。芳年は師の作風を受け継ぎながら、視点を低く設定して構図に工夫をこらし、比ひ叡山えいざんの上にかかる満月をはさんで躍動やくどうする二人の一瞬の動きを描きました。(柏木智雄)
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京都五条大橋における牛若丸(のちの源義経)と武蔵坊弁慶の出会い。童謡「牛若丸」でも親しまれる有名な場面です。太刀を奪おうとたくらむ弁慶に対して、牛若丸は橋の欄干に跳び上がると同時に扇を投げつけます。一方、弁慶は衣を右足で踏みしめ、長刀の柄で扇を受け止め、返す刀で応じようとしています。
芳年は、12歳で歌川(一勇斎)国芳に入門しました。国芳は、動きを巧みにとらえた迫力ある武者絵で知られた江戸時代末期の浮世絵師です。芳年は師の作風を受け継ぎながら、視点を低く設定して構図に工夫をこらし、比叡山の上にかかる満月をはさんで躍動する二人の一瞬の動きを描きました。
(柏木智雄)