義経記五條橋之図 画像 拡大する

ぎけいき ごじょうばし の ず義経記五條橋之図

作家名
ツキオカ ヨシトシ 月岡 芳年
作家英名
TSUKIOKA, Yoshitoshi 
生年
1839年
没年
1892年
制作年
1881年(明治14年)(版元:森本順三郎) 
技法、材質、形状
木版、三枚続 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
用紙(3枚続):36.4 x 71.8 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
加藤栄一氏
分野名
版画(日本作家) 
収蔵品番号
85-PRJ-131 

京都五条大橋における牛若丸うしわかまる(のちのみなもとの義経よしつね)と蔵坊弁慶さしぼうべんけいの出会い。童謡「牛若丸」でも親しまれる有名な場面です。を奪おうとたくらむ弁慶に対して、牛若丸は橋の欄干らんかんに跳び上がると同時に扇を投げつけます。一方、弁慶は衣を右足で踏みしめ、長刀なぎなたつかで扇を受け止め、返す刀で応じようとしています。
芳年は、12歳で歌川うたがわ一勇斎いちゆうさい国芳くによしに入門しました。国芳は、動きを巧みにとらえた迫力ある武者絵で知られた江戸時代末期の浮世絵師です。芳年は師の作風を受け継ぎながら、視点を低く設定して構図に工夫をこらし、叡山えいざんの上にかかる満月をはさんで躍動やくどうする二人の一瞬の動きを描きました。
(柏木智雄)

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