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「今は昔、竹取の翁といふものありけり」で始まる日本最古の物語、竹取物語に取材しています。老いた男は、竹の中の光るものに気づきます。近寄ると筒の中に光り輝く10センチほどの非常に美しい人が居たという冒頭部分、翁が光に驚き見つめている場面です。ここでは、翁の様子でその視線の先にある物語の主人公を暗示しています。姿が描かれないからこそ、観る者の想像力が強く刺激されます。また、竹の葉、手や顔などを細かな筆使いで描きながら、衣の輪郭などにおおまかに見える筆使いを用いることで、力みの抜けが画面に巧みにもたらされています。こののちに飛躍を遂げる紫紅の挑戦的な試みがこの作品にも汲み取れます。(八柳サエ)
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「今は昔、竹取の翁といふものありけり」で始まる日本最古の物語、竹取物語に取材しています。老いた男は、竹の中の光るものに気づきます。近寄ると筒の中に光り輝く10センチほどの非常に美しい人が居たという冒頭部分、翁が光に驚き見つめている場面です。ここでは、翁の様子でその視線の先にある物語の主人公を暗示しています。姿が描かれないからこそ、観る者の想像力が強く刺激されます。また、竹の葉、手や顔などを細かな筆使いで描きながら、衣の輪郭などにおおまかに見える筆使いを用いることで、力みの抜けが画面に巧みにもたらされています。こののちに飛躍を遂げる紫紅の挑戦的な試みがこの作品にも汲み取れます。
(八柳サエ)