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アレキサンドル三世橋のかかるセーヌ河が描かれています。左岸には1889年のパリ万国博覧会のときに建てられたエッフェル塔、また上空にはその翌年、初飛行に成功した硬式飛行船。どちらもめまぐるしい都市の近代化を象徴するものです。しかし、活気あふれるはずの場所にはふしぎと静けさが満ちています。それは塔や教会のようなタテの要素と、河や橋、飛行船のようなヨコの要素が組み合わさることによる安定感ゆえでもありますが、それだけではありません。無数の平行線を下地とした長谷川独自の手法(マニエール・ノワール)によって、明暗の対比がなだらかに抑えられているためでもあるのです。(南島興)
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アレキサンドル三世橋のかかるセーヌ河が描かれています。左岸には1889年のパリ万国博覧会のときに建てられたエッフェル塔、また上空にはその翌年、初飛行に成功した硬式飛行船。どちらもめまぐるしい都市の近代化を象徴するものです。しかし、活気あふれるはずの場所にはふしぎと静けさが満ちています。それは塔や教会のようなタテの要素と、河や橋、飛行船のようなヨコの要素が組み合わさることによる安定感ゆえでもありますが、それだけではありません。無数の平行線を下地とした長谷川独自の手法(マニエール・ノワール)によって、明暗の対比がなだらかに抑えられているためでもあるのです。
(南島興)