飼い馴らされた小鳥 No.1(草花と種子) 画像 拡大する

かい ならされた ことり(そうか と しゅし)飼い馴らされた小鳥 No.1(草花と種子)

作家名
ハセガワ キヨシ 長谷川 潔
作家英名
HASEGAWA, Kiyoshi 
生年
1891年
没年
1980年
制作年
1962年(昭和37年) 
技法、材質、形状
メゾチント 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
35.0 x 26.4 cm 
エディション
8/70
受入種別
移管 
分野名
版画(日本作家) 
収蔵品番号
86-PRJ-050 

パリのアトリエの近くに小鳥をたくさん飼う人がいて、人間の生活に親しい気持ちの小鳥を描いてみたい、と思ったのが作品の出発点でした。
金属とガラスの文鎮ぶんちんは、紙に記した貴重なが吹き散らされてしまわないよう押さえるもの。画中の紙片に文字はなく、かわりに小さな草花や種子がちらばっています。ここでの貴重な思索・想念は、自然の神秘にかかわるものなのでしょう。そしてガラスの文鎮に、自然の一部であり、長谷川が自己の分身とも語る小鳥がちょこんと乗っています。
「No. 2」では人間の知を象徴するチェスやドミノやトランプが描かれ、上方に、こちらの作品と向き合う小鳥が一羽。対をなして版画家の宇宙観を伝える作品たちです。
(坂本恭子)

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