←前のページに戻る 前の作品 次の作品 とき せいぶつが時 静物画 作家名 ハセガワ キヨシ 長谷川 潔 作家英名 HASEGAWA, Kiyoshi 生年 1891年 没年 1980年 制作年 1969年(昭和44年) 技法、材質、形状 メゾチント 縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚) 26.5 x 35.7 cm エディション 2/80 受入種別 移管 分野名 版画(日本作家) 収蔵品番号 86-PRJ-065 重力に逆らって直立するリングの前に、小鳥と球体と砂時計が置かれています。その周囲に弧を描いてひろがる、小さな花、種子、落ち葉たち。「循環」と「完全」の双方に通ずる円まるいかたちが繰り返され、「流れる時間」と「永遠」が重なり合う、そんな奇跡を目の当たりにしている気分になってきます。 「地球上の目に見える世界をとおさないと、見えない世界にはいっていくことはできない。しかし、見える世界のほうがはるかに小さい。これを私は静物画に描く。」と語る長谷川潔は、自分を小鳥になぞらえることもありました。つぶらな瞳が画面の中心にくるよう配されたこの鳥も、見えない「時」のすがたを求めた版画家の自画像に数えられるでしょう。 (坂本恭子) メタデータ : Json-LD n3 nt rdf(xml) ttl
重力に逆らって直立するリングの前に、小鳥と球体と砂時計が置かれています。その周囲に弧を描いてひろがる、小さな花、種子、落ち葉たち。「循環」と「完全」の双方に通ずる円いかたちが繰り返され、「流れる時間」と「永遠」が重なり合う、そんな奇跡を目の当たりにしている気分になってきます。
「地球上の目に見える世界をとおさないと、見えない世界にはいっていくことはできない。しかし、見える世界のほうがはるかに小さい。これを私は静物画に描く。」と語る長谷川潔は、自分を小鳥になぞらえることもありました。つぶらな瞳が画面の中心にくるよう配されたこの鳥も、見えない「時」のすがたを求めた版画家の自画像に数えられるでしょう。
(坂本恭子)