波文象嵌壺 銘「海」 画像

はもん ぞうがん つぼ めい「うみ」波文象嵌壺 銘「海」

作家名
イノウエ リョウサイ(サンダイ) 井上 良斎(三代)
作家英名
INOUE, Ryosai (III) 
生年
1888年
没年
1971年
制作年
1960年代(昭和30年代後半 -40年代前半)(推定) 
技法、材質、形状
陶器 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
高さ 30.0 cm、口径 16.0 cm、胴径 32.5 cm、底径 10.5 cm  
受入種別
寄贈 
寄贈者名
井上真理氏
分野名
工芸(日本作家) 
収蔵品番号
87-CJ-00B 

輸出向け陶磁器、隅田焼すみだやきの家業を継いだ三代井上良斎は、古今ここんの焼き物の技術に通じ、芸術性を追求する創作陶芸においても、多彩な展開をみせました。大正から昭和にかけて、新しい時代に向けた陶芸のあり方が活発に議論されるなか、良斎も器の形や意匠いしょう釉薬ゆうやくの研究にうちこみ、伝統にとらわれない作陶さくとうにいどみました。この作品には、波間を泳ぐタコとカニが表されています。緑地に文様をき落とし、線部は白で加飾されています。文様は胴部から上にむかって小さくなり、下方では飴色の釉で隠されています。水底から水面にあがってくるタコとカニの姿をとらえた、ユニークな作品です。
(長谷川珠緒)

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