四眠 画像 拡大する

しみん四眠

作家名
シモムラ カンザン 下村 観山
作家英名
SHIMOMURA, Kanzan 
生年
1873年
没年
1930年
制作年
1917年(大正6年) 
技法、材質、形状
絹本着色、軸装(一幅) 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
171.0 x 85.5 cm 
受入種別
購入 
分野名
日本画 
収蔵品番号
87-JP-015 

題名のみんは、字のごとく4つの眠りを意味します。本来「すい」と呼ばれる画題で、生き物がみな眠りについて天地が静まり、禅の悟りが達成された状態を表すものです。もとは、中国・唐の禅僧かんに虎、子ども姿の豊干の弟子寒山かんざん拾得じっとくという4者ですが、かんと子ども、龍と虎というバリエーションもあります。この作品では、羅漢のような人物を中心に、膝の上の龍、奥の子ども、枝の上の鳥です。なぜ観山はモチーフを変えたのか。理由はわかっていません。師の岡倉天心おかくらてんしん亡き後、仲間たちと再結成した重要な展覧会、第1回再興日本美術院展に出品しているので、もしかするとこの4者には、何かしらの隠れた意味が込められているのかもしれません。
(日比野民蓉)

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