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題名の四し眠みんは、字のごとく4つの眠りを意味します。本来「四し睡すい」と呼ばれる画題で、生き物がみな眠りについて天地が静まり、禅の悟りが達成された状態を表すものです。もとは、中国・唐の禅僧豊ぶ干かんに虎、子ども姿の豊干の弟子寒山かんざん・拾得じっとくという4者ですが、羅ら漢かんと子ども、龍と虎というバリエーションもあります。この作品では、羅漢のような人物を中心に、膝の上の龍、奥の子ども、枝の上の鳥です。なぜ観山はモチーフを変えたのか。理由はわかっていません。師の岡倉天心おかくらてんしん亡き後、仲間たちと再結成した重要な展覧会、第1回再興日本美術院展に出品しているので、もしかするとこの4者には、何かしらの隠れた意味が込められているのかもしれません。(日比野民蓉)
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題名の四眠は、字のごとく4つの眠りを意味します。本来「四睡」と呼ばれる画題で、生き物がみな眠りについて天地が静まり、禅の悟りが達成された状態を表すものです。もとは、中国・唐の禅僧豊干に虎、子ども姿の豊干の弟子寒山・拾得という4者ですが、羅漢と子ども、龍と虎というバリエーションもあります。この作品では、羅漢のような人物を中心に、膝の上の龍、奥の子ども、枝の上の鳥です。なぜ観山はモチーフを変えたのか。理由はわかっていません。師の岡倉天心亡き後、仲間たちと再結成した重要な展覧会、第1回再興日本美術院展に出品しているので、もしかするとこの4者には、何かしらの隠れた意味が込められているのかもしれません。
(日比野民蓉)