樹 画像

作家名
ヒガシヤマ カイイ 東山 魁夷
作家英名
HIGASHIYAMA, Kaii 
生年
1908年
没年
1999年
制作年
1984年(昭和59年) 
技法、材質、形状
紙本着色 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
114.0 x 162.0 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
東山魁夷氏
分野名
日本画 
収蔵品番号
88-JP-049 

1979年、東山魁夷は、一世一代の大仕事だった唐招提寺とうしょうだいじ影堂えいどうの障壁画の完成を前に制作に打ち込む一方、冬景色を描いたリトグラフ集『冬の詩』を刊行しました。10年近く一心に障壁画しょうへきがに取り組み、鑑真がんじん和上わじょうたまを思いながら自身と向き合う日々を過ごしてきた画家にとって、多くの人の手に渡る版画集は、時に孤独でもある芸術家と受け手をつなぐ、大切な表現手法だったことでしょう。この絵は、『冬の詩』所収の版画をのちに絵画作品として描いたもの。節くれだった老木が青空に映え、内に蓄えた命の確かさを伝えています。画家は「冬になって葉の落ち尽くした樹々の姿に、それぞれの樹々の真実の姿が表れているのを感じる。」と記しました。
(内山淳子)

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