ガラスの涙 画像

ガラス の なみだガラスの涙

作家名
レイ、マン レイ、マン
作家英名
RAY, Man 
生年
1890年
没年
1976年
制作年
1930年頃(後年のプリント) 
技法、材質、形状
ゼラチン・シルバー・プリント 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
20.2 x 28.5 cm 
受入種別
購入 
分野名
写真・映像(外国作家) 
収蔵品番号
82-PHF-235 

大きな瞳からこぼれ落ちるのは、大粒の涙…でなくガラス玉。テーマは「偽りの涙」で、別れたばかりの恋人への腹いせに制作したとも言われます。マン・レイはこの作品をとても気に入っていたようで、顔全体を収めたバージョン(ガラス玉が左右の頬に4つずつ付着)と、右目(この作品)と左それぞれのクローズアップのバージョンを作っており、左目バージョンは自身の写真集の巻頭に使っています。
涙が偽物となると、上下ともにたっぷりとマスカラを塗った瞳をもつこの顔もマネキン…?と疑いの目を向けてしまいます。実際その説もあるのですが、よく見れば生身の女性であることは明らか。フレンチカンカンの踊り子を使ったという説が有力です。
(松永真太郎)

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