当サイトではJavaScriptを使用しております。 JavaScriptをONにして再読み込みを行ってください。
このページの本文へ移動
横浜美術館コレクション検索
English
コレクション検索TOPへ
©Yukihisa Isobe
盾形たてがたの紋章風もんしょうふうのワッペンが、画面にいくつも並んでいます。国旗のような単純なデザインもあれば、白いままのものも。11世紀頃のドイツで戦いの敵味方を見分けるためにうまれた紋章は、やがて家系に引き継がれる象徴としての役割を持って広まり、衣服や建物の飾りとしても用いられました。この作品の紋章も、西洋の建築にしばしばみられるレリーフ(浅浮彫)を思わせます。磯辺は通称「ワッペンシリーズ」と呼ばれるこの一連の作品を1960年代前半に集中的に制作したのちに渡米し、環境や建築的な考え方へも関心を広げます。ここにみられるワッペンは、彫刻と建築のあいだにある存在として、この美術家の関心の原点を示しているのでしょう。(片多祐子)
Page Top
盾形の紋章風のワッペンが、画面にいくつも並んでいます。国旗のような単純なデザインもあれば、白いままのものも。11世紀頃のドイツで戦いの敵味方を見分けるためにうまれた紋章は、やがて家系に引き継がれる象徴としての役割を持って広まり、衣服や建物の飾りとしても用いられました。この作品の紋章も、西洋の建築にしばしばみられるレリーフ(浅浮彫)を思わせます。磯辺は通称「ワッペンシリーズ」と呼ばれるこの一連の作品を1960年代前半に集中的に制作したのちに渡米し、環境や建築的な考え方へも関心を広げます。ここにみられるワッペンは、彫刻と建築のあいだにある存在として、この美術家の関心の原点を示しているのでしょう。
(片多祐子)