当サイトではJavaScriptを使用しております。 JavaScriptをONにして再読み込みを行ってください。
このページの本文へ移動
横浜美術館コレクション検索
English
コレクション検索TOPへ
この絵は、写実的で温和な作風で知られる島田の他の絵とは、かなり趣おもむきが異なります。この頃、戦後アメリカで生まれた抽象表現主義という絵画の潮流が、日本にも影響を及ぼしました。その特徴の一つである、勢いのある筆で激しい動きを感じさせるような表現に取り組む画家も多く現れました。島田もまた、新しい表現を模索したのでしょう。島田は以前から風景スケッチなどの水墨画の小品で、墨のほとばしるような力強い筆づかいを実践していました。東洋の水墨画の理想とされる「気韻きいん生せい動どう」(生き生きとして風格に満ちていること)の境地を尊とうとんでいたという島田は、水墨画の一気いっき呵成かせいの筆の動きを、この油彩画に取り入れようとしたのかもしれません。(内山淳子)
Page Top
この絵は、写実的で温和な作風で知られる島田の他の絵とは、かなり趣が異なります。この頃、戦後アメリカで生まれた抽象表現主義という絵画の潮流が、日本にも影響を及ぼしました。その特徴の一つである、勢いのある筆で激しい動きを感じさせるような表現に取り組む画家も多く現れました。島田もまた、新しい表現を模索したのでしょう。島田は以前から風景スケッチなどの水墨画の小品で、墨のほとばしるような力強い筆づかいを実践していました。東洋の水墨画の理想とされる「気韻生動」(生き生きとして風格に満ちていること)の境地を尊んでいたという島田は、水墨画の一気呵成の筆の動きを、この油彩画に取り入れようとしたのかもしれません。
(内山淳子)