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この作品に描かれている愛宕山とは、現在の東京都港区にある丘陵です。江戸時代には、この丘の頂上から見える景色の素晴らしさが評判でした。この絵でも、地平線を望む品川沖の風景、雲が広がる大きな空などが印象的です。街並みに目を移すと、瓦かわら屋や根ねの家々のなかに白い西洋風の建物なども見られます。また、画面中央やや左下に黒い煙が、右下には白い煙があがっています。この作品が描かれた当時、品川沖は政府の艦船が停泊する港であり、その海上には新橋-横浜間を繋つなぐ日本初の鉄道線路が敷かれていました。こうした煙は、この時代の品川沖の風景の一部となっていた、蒸気船や蒸気機関車のものと考えられています。(大澤紗蓉子)
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この作品に描かれている愛宕山とは、現在の東京都港区にある丘陵です。江戸時代には、この丘の頂上から見える景色の素晴らしさが評判でした。この絵でも、地平線を望む品川沖の風景、雲が広がる大きな空などが印象的です。街並みに目を移すと、瓦屋根の家々のなかに白い西洋風の建物なども見られます。また、画面中央やや左下に黒い煙が、右下には白い煙があがっています。この作品が描かれた当時、品川沖は政府の艦船が停泊する港であり、その海上には新橋-横浜間を繋ぐ日本初の鉄道線路が敷かれていました。こうした煙は、この時代の品川沖の風景の一部となっていた、蒸気船や蒸気機関車のものと考えられています。
(大澤紗蓉子)