愛宕山より品川沖を望む 画像 拡大する

あたごやま より しながわおき を のぞむ愛宕山より品川沖を望む

作家名
タカハシ ユイチ 高橋 由一
作家英名
TAKAHASHI, Yuichi 
生年
1828年
没年
1894年
制作年
1877年(明治10年) 
技法、材質、形状
油彩、カンヴァス 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
67.0 x 97.2 cm 
受入種別
購入 
分野名
油彩その他の絵画(日本作家) 
収蔵品番号
88-OJ-034 

この作品に描かれている愛宕山とは、現在の東京都港区にある丘陵です。江戸時代には、この丘の頂上から見える景色の素晴らしさが評判でした。この絵でも、地平線を望む品川沖の風景、雲が広がる大きな空などが印象的です。街並みに目を移すと、かわらの家々のなかに白い西洋風の建物なども見られます。また、画面中央やや左下に黒い煙が、右下には白い煙があがっています。この作品が描かれた当時、品川沖は政府の艦船が停泊する港であり、その海上には新橋-横浜間をつなぐ日本初の鉄道線路が敷かれていました。こうした煙は、この時代の品川沖の風景の一部となっていた、蒸気船や蒸気機関車のものと考えられています。
(大澤紗蓉子)

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