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1930年、マティスはアメリカの富豪バーンズからコレクションルームの壁画を依頼されました。この作品は、制作過程の構想を銅版画にしたものです。 ピンクと青の区画の前で脚をふり上げる女。いずれも青い区画の傾斜と逆向きに身を伸ばし、ダイナミックな飛翔を想わせます。黒い区画の前には、どんと腰を落とす女たち。色の対比とポーズの対比が響き合い、はち切れんばかりの躍動感が生まれています。 この構図を、画家は色紙を切ってピンで留めながら検討し、できあがった輪郭を、長い竹の棒に縛りつけた黒炭でカンヴァスに写していきました。最晩年にヴァンスの礼拝堂の装飾で花ひらく、切きり紙がみ絵えと線描画の手法――その萌芽がつまった作品です。(坂本恭子)
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1930年、マティスはアメリカの富豪バーンズからコレクションルームの壁画を依頼されました。この作品は、制作過程の構想を銅版画にしたものです。
ピンクと青の区画の前で脚をふり上げる女。いずれも青い区画の傾斜と逆向きに身を伸ばし、ダイナミックな飛翔を想わせます。黒い区画の前には、どんと腰を落とす女たち。色の対比とポーズの対比が響き合い、はち切れんばかりの躍動感が生まれています。
この構図を、画家は色紙を切ってピンで留めながら検討し、できあがった輪郭を、長い竹の棒に縛りつけた黒炭でカンヴァスに写していきました。最晩年にヴァンスの礼拝堂の装飾で花ひらく、切紙絵と線描画の手法――その萌芽がつまった作品です。
(坂本恭子)