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川岸は、江戸時代の人々に納涼の場所として親しまれ、しばしば浮世絵に描かれました。橋の欄干らんかんに肘をついたこの女性も、涼しさを求めて川を訪れたひとりでしょうか。夜の風をよく通しそうな、黒い薄物うすものの着物を身につけています。腰に巻いた白い帯は、澄んだ藍色あいいろの文様が目を引きます。帯の文様には、夏に咲くなでしこの花、川の水害を防ぐために使われる竹蛇籠たけじゃかごが見て取れます。この作品は、大正時代に浮世絵の摺すりや彫りの技術をよみがえらせた「新版画運動」のなかで生み出されました。夏の夜に想像をふくらませたくなる女性の姿です。(熊坂久美)
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川岸は、江戸時代の人々に納涼の場所として親しまれ、しばしば浮世絵に描かれました。橋の欄干に肘をついたこの女性も、涼しさを求めて川を訪れたひとりでしょうか。夜の風をよく通しそうな、黒い薄物の着物を身につけています。腰に巻いた白い帯は、澄んだ藍色の文様が目を引きます。帯の文様には、夏に咲くなでしこの花、川の水害を防ぐために使われる竹蛇籠が見て取れます。この作品は、大正時代に浮世絵の摺りや彫りの技術をよみがえらせた「新版画運動」のなかで生み出されました。夏の夜に想像をふくらませたくなる女性の姿です。
(熊坂久美)