こーなー・はん れりーふコーナー・反レリーフ
- 作家英名
- TATLIN, Vladimir
- 生年
- 1885年
- 没年
- 1953年
- 制作年
- 1915年(1979年の再制作)
- 技法、材質、形状
- 鉄、アルミニウム、亜鉛、他
- 縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
- 78.8 x 152.4 x 76.2 cm
- 受入種別
- 購入
- 分野名
- 彫刻・立体(外国作家)
- 収蔵品番号
- 88-SF-007
「じっくりみる この一点 ウラジーミル・タトリン 《コーナー・反レリーフ》」(動画 2021年1月)
横浜美術館のコレクションを、解説をあえて加えず、細部のクローズアップや、さまざまな角度からとらえた映像でご紹介します。
多くの場合、彫刻作品は展示室のまん中に飾られます。それを見るわたしたちは、周囲の壁をほとんど意識しません。しかしこの作品は、部屋のすみの、ふたつの壁が直角に交わる部分に取りつけられています。そのためわたしたちは、壁や、壁がつくり出す部屋の空間に自然と意識を向けます。ここでは作品と部屋とは、互いに影響を与えあっているのです。タトリンが活動したのは、ロシアが社会主義革命に向けて大きく動いていた時代でした。部屋の中央からかたすみへ。石やブロンズの重い彫刻から、空中に浮かぶ軽い板の組み合わせへ。革命の時代にあわせて、アーティストたちも、古い彫刻や絵画のあり方を思い切って見直そうとしていました。
(蔵屋美香)