←前のページに戻る 前の作品 次の作品 じつげつ日月 作家名 シモムラ カンザン 下村 観山 作家英名 SHIMOMURA, Kanzan 生没年 1873年 - 1930年 制作年 1920年(大正9) 技法、材質、形状 絹本着色、軸装(双幅) 縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚) 各 145.5 x 51.0 cm 収蔵品番号 89-JP-004 分野名 日本画 受入種別 購入 日本一の高さを誇る富士山と、一年中緑色を保つことから長寿を意味する松は、ともにおめでたいことを表します。この作品は、1910年の日韓併合により日本の王公族となった李王家の皇太子・李垠イ・ウンと、日本の宮家(梨本宮家なしもとのみやけ)の長女・方子まさこ女王の結婚を祝して描かれました。その意味を考えれば、この絵は結婚の祝賀であると同時に、絵の中の富士山と太陽は日本を、松と月は朝鮮半島を暗示しているようにも見えてきます。2点で1組のこの作品は、日本と朝鮮半島をひとつに結ぶという、結婚と同じ(政治的な)意味を持っていたのかもしれません。(日比野民蓉) メタデータ : Json-LD n3 nt rdf(xml) ttl
日本一の高さを誇る富士山と、一年中緑色を保つことから長寿を意味する松は、ともにおめでたいことを表します。この作品は、1910年の日韓併合により日本の王公族となった李王家の皇太子・李垠と、日本の宮家(梨本宮家)の長女・方子女王の結婚を祝して描かれました。その意味を考えれば、この絵は結婚の祝賀であると同時に、絵の中の富士山と太陽は日本を、松と月は朝鮮半島を暗示しているようにも見えてきます。2点で1組のこの作品は、日本と朝鮮半島をひとつに結ぶという、結婚と同じ(政治的な)意味を持っていたのかもしれません。
(日比野民蓉)