横浜根岸の雪 画像 拡大する

よこはま ねぎし の ゆき横浜根岸の雪

作家名
バートレット、チャールズ・ウィリアム バートレット、チャールズ・ウィリアム
作家英名
BARTLETT, Charles William 
生年
1860年
没年
1940年
制作年
1916年(大正5年) 
技法、材質、形状
木版 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
35.6 x 23.0 cm 
受入種別
購入 
分野名
版画(外国作家) 
収蔵品番号
89-PRF-001 

海沿いの集落に降りつもる雪のなかを行く、3人の男性。詩情に満ちた雪景色は、歌川広重の有名な浮世絵版画《東海道五拾三次 蒲原夜之雪とうかいどうごじゅうさんつぎ かんばらよるのゆき》にも通じます。イギリスの画家・バートレットは、旅で訪れた東京で版元はんもと渡邊庄三郎わたなべしょうざぶろうに出会い、この「新版画」に取り組みました。新版画とは、江戸の浮世絵の伝統を近代に受け継ぐため、渡邊が提唱した木版画のことです。
この頃の根岸には豊かな漁場ぎょじょうが広がっていたので、手前の行商人は冬の海の幸を運んでいるのでしょう。横浜では珍しい大雪に足が埋まり、歩きづらそうです。バートレットが浮世絵の構図や色に関心を寄せただけでなく、旅で出会う人々の生活に細やかなまなざしを注いでいたことがわかります。
(内山淳子)


Page Top