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1950年代の後半から、ピカソはリノリウムによる版画制作に熱中します。凸版とっぱんの「リノカット」は彫り残した部分にインクを載せて刷ることになりますが、ピカソは色の数だけ版を用意するのではなく、同じ版を彫り進めて重ね刷りしていく手法を編み出しました。削けずった箇所は元に戻せない、そんなやり直しのきかない工程を、創造の新たな可能性を拓ひらく挑戦へと逆転し、途上で生まれるイメージも貪欲に取り込んで、変幻するような婦人像の連作を実現します。
第五段階にむかう途上の試し刷り。第四段階にむけた緑の版から、帽子の左右の同心円状の模様や胸元の2本の水平線を削けずり、濃い青のインクで刷り重ねています。
(坂本恭子)
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1950年代の後半から、ピカソはリノリウムによる版画制作に熱中します。凸版の「リノカット」は彫り残した部分にインクを載せて刷ることになりますが、ピカソは色の数だけ版を用意するのではなく、同じ版を彫り進めて重ね刷りしていく手法を編み出しました。削った箇所は元に戻せない、そんなやり直しのきかない工程を、創造の新たな可能性を拓く挑戦へと逆転し、途上で生まれるイメージも貪欲に取り込んで、変幻するような婦人像の連作を実現します。
第五段階にむかう途上の試し刷り。第四段階にむけた緑の版から、帽子の左右の同心円状の模様や胸元の2本の水平線を削り、濃い青のインクで刷り重ねています。
(坂本恭子)
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