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12歳でイギリス人の画家ワーグマンに入門した義松は、目の前のモチーフを西洋画の技法ですばやく写しとる卓越たくえつした描写力を身につけました。この作品では、江戸時代の町の気配をのこす東京外神田(今の秋葉原のあたり)の何気ない風景を、透明水彩絵具をたくみに使って描いています。まず前景に、町のにぎわいを伝える人力車夫や母子、巡査などの人物等を配置し絵の構図をつくります。そのあと背景に、軒のきを連ねるお店などの建物を正確に描いていったのでしょう。ちなみに画面の中央には「太々餅だいだいもち」の屋や号ごうが染められたのれんが見えます。太々餅は芝明神しばみょうじん境内けいだいにあった東京名物のあんころ餅屋で、外神田の支店はお汁しる粉こでも有名だったそうです。(柏木智雄)
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12歳でイギリス人の画家ワーグマンに入門した義松は、目の前のモチーフを西洋画の技法ですばやく写しとる卓越した描写力を身につけました。
この作品では、江戸時代の町の気配をのこす東京外神田(今の秋葉原のあたり)の何気ない風景を、透明水彩絵具をたくみに使って描いています。まず前景に、町のにぎわいを伝える人力車夫や母子、巡査などの人物等を配置し絵の構図をつくります。そのあと背景に、軒を連ねるお店などの建物を正確に描いていったのでしょう。ちなみに画面の中央には「太々餅」の屋号が染められたのれんが見えます。太々餅は芝明神境内にあった東京名物のあんころ餅屋で、外神田の支店はお汁粉でも有名だったそうです。
(柏木智雄)