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楕円形の縁取りのなかに、藤の花の描かれたふすまを背にした母子の姿が見えます。タイトルの《かたこと》とは原題では「Baby Talk」で、「赤ちゃん言葉」という意味です。赤ん坊が何か言葉を発しようとしている何気ない、しかし母親にとっては貴重な日常の風景が写し取られているのです。ハイドはアメリカ出身の版画家で1889年に来日しました。日本画や浮世絵版画を研究し、その成果はこの作品でも母の着物に見られるぼかし摺りや人物の輪郭を形づくるやわらかな線描に見ることができます。一方、日常へのまなざしは西洋でのジャポニスム(日本美術への関心の高まり)とアメリカの女性作家メアリー・カサットの多色銅版画からの影響が指摘されています。 (南島興)
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楕円形の縁取りのなかに、藤の花の描かれたふすまを背にした母子の姿が見えます。タイトルの《かたこと》とは原題では「Baby Talk」で、「赤ちゃん言葉」という意味です。赤ん坊が何か言葉を発しようとしている何気ない、しかし母親にとっては貴重な日常の風景が写し取られているのです。ハイドはアメリカ出身の版画家で1889年に来日しました。日本画や浮世絵版画を研究し、その成果はこの作品でも母の着物に見られるぼかし摺りや人物の輪郭を形づくるやわらかな線描に見ることができます。一方、日常へのまなざしは西洋でのジャポニスム(日本美術への関心の高まり)とアメリカの女性作家メアリー・カサットの多色銅版画からの影響が指摘されています。
(南島興)