観世音寺炎上之図 画像 拡大する

かんぜおんじ えんじょう の ず 観世音寺炎上之図

作家名
キムラ ブザン 木村 武山
作家英名
KIMURA, Buzan 
生年
1876年
没年
1942年
制作年
1934年(昭和9年) 
技法、材質、形状
絹本着色、軸装(一幅) 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
204.0 x 96.1 cm 
受入種別
購入 
分野名
日本画 
収蔵品番号
93-JP-006 

観世音寺(福岡県ざい)は天台宗てんだいしゅうの古いお寺で、飛鳥あすかだいてん天皇てんのうがひらいたと伝えられます。平安時代の半ば以後、このお寺は、しばしば火事や台風などでこわれてしまいました。今の建物はすべて、江戸時代に造られたものです。この作品では、平安時代に、お堂のなかの仏教彫刻が火事によって炎につつまれる、まさにその様子を描いています。大きく描かれた二体の彫刻は、現在も観世音寺にのこる「頭観音とうかんのん薩像さつぞう」(左)と「聖観音菩薩立像しょうかんのんぼさつりゅうぞう」(右)をモデルにしたのでしょう。仏教絵画が得意であった作者の研究の様子がうかがえます。
(柏木智雄)

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