当サイトではJavaScriptを使用しております。 JavaScriptをONにして再読み込みを行ってください。
このページの本文へ移動
横浜美術館コレクション検索
English
コレクション検索TOPへ
部屋中にひろがる紙くずやたばこの空き箱、敷きっぱなしの布団にぬぎ捨てられた衣類…。そのなかで鋭いまなざしを向けるのは、終戦直後に『堕だ落らく論ろん』や『白はく痴ち』などで一世を風ふう靡びした小説家、坂口安吾です。撮影場所は坂口の仕事場。撮影した林忠彦によれば、部屋にはほこりが1cmほどたまっていたそうです。林は、こうした日本の文士たちの肖像を数多く撮影しました。その写真は、たんに人物だけを撮るのではなく、仕事場や行きつけの店といった馴染みの場所を交えることに特徴があります。こうすることで、林は文士たちの強烈な個性や人間性を描き出しました。一枚の写真からさまざま物語を想像することができる。これが林の写真の魅力です。(大澤紗蓉子)
Page Top
部屋中にひろがる紙くずやたばこの空き箱、敷きっぱなしの布団にぬぎ捨てられた衣類…。そのなかで鋭いまなざしを向けるのは、終戦直後に『堕落論』や『白痴』などで一世を風靡した小説家、坂口安吾です。撮影場所は坂口の仕事場。撮影した林忠彦によれば、部屋にはほこりが1cmほどたまっていたそうです。林は、こうした日本の文士たちの肖像を数多く撮影しました。その写真は、たんに人物だけを撮るのではなく、仕事場や行きつけの店といった馴染みの場所を交えることに特徴があります。こうすることで、林は文士たちの強烈な個性や人間性を描き出しました。一枚の写真からさまざま物語を想像することができる。これが林の写真の魅力です。
(大澤紗蓉子)